値上げに対する当社の考え方

まいどです。クリーニング店専門の印刷会社の石井(社長)です。

値上げムード、インフレムードの世間を横目に、石井文泉堂の値上げに対する考え方を書かせて頂きます。

■最低賃金の上昇:大阪は今年10月より27円UP。909円→936円に!

これについては、何も気にしていません。当社のパートさんは、もう10年以上前から全員の時給が1000円以上だったので、あと3年は大丈夫と思っています。当社は最低賃金の上昇を言い訳に値上げは行いません。

■送料の値上げ:550円→1250円に

送料の値上げ要求がはんぱないですね。当社も6月に2度目の送料値上げがあったのですが、平均送料が550円→1250円と約2.3倍になってしまいました。当社は2社の運送会社を使っていて、もう1社の値上げ幅はここまで大きくなかったので救われていますが、もしかしたら今後、送料の考え方を大幅に見直さないといけないかもしれません。「送料無料」って単に利益の吐き出しです。これが終焉する時が来るように感じています。

■商品の値上げに対する考え方

クリーニング店さんに値上げを指導している私。クリーニング店さんが値上げをすると、単価は5%くらい上がりますが点数は5%くらい減ります。クリーニング店さんは売上トントンで点数が減る=利益UPなのでいいと思いますが、当社など販売側は点数=使用量が大切なので「なんのこっちゃ」っていうが本音です。

なので当社の社内会議で「タグの値上げをしよう。指示タック100円。マーキングタッグ200円。一律で行こう!」と提案しましたが、当社のスタッフはみんな却下。「理由なく値上げしたらお客様が離れる」や「タグの価格はシビヤなので無理です」などが主な意見。私は値上げしても大丈夫派なのですが、ま、ここは折れました。でも、点数減で価格を上げられなかったら、どうやって自分の給料を上げようと思っているのかな?来年の決算時の結果が楽しみです。

ただ、スタッフのその意見に従うだけでは面白くないので、「価値と理由のある商品はそれに見合った価格で売る!」という宣言の元、「控付・特殊」「控ナシ・特殊」は+300円でリリースしました。この商品の販売を始めて「+300円でも喜ばれる」と自信を持てたことに誇りに思っています。

タグとチラシという本丸の値上げに手を付けないと決まったので、「当社の値上げはほぼナシ。単価が上がらない」という方向になりました。

但し仕入れ商品である「防虫・防カビ不織布」「福袋」「POS伝票」など一部商品のみ、価格改定を行いますが、ご了承ください。

「値上げ、今がチャンスなんだけどなーーーー!」とつぶやくと女房役の黒川から、

「社長、真摯にいきましょう。みんな見ていますから」と諭されました。

確かにテクニック論を前に出しすぎると嫌われますからね。

そう言えば去年もこの時期、値上げ会議をしていたことを思い出しました。当社の値上げは年1回9月か10月ですね。

NEAGE会議でバトった結果!!

本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

石井文泉堂 石井康裕


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