まいど石井です。今年も後3日ですね!!
2014年を締める前に、今年を振り返りました。
そしてスタッフから言われた色々なコトの中で最も印象に残っている3つのコトを今日から順に書かせて頂きます。
その第2段がこれです。
社員が辞めない会社にしてください。
またまたぁ、厳しいことを言いますねぇ!!
2012年は色々とあって、スタッフがよく辞めた年でした。
2013年は大丈夫でしたが、2014年も2人辞めました。
スタッフが辞める理由は、本人の問題や会社の問題など色々とあります。
でも、スタッフが辞めるとしばらくの間、社内に歪みが発生します。
社員が辞めない会社にしてください!!
と言われた時、何をどうしたらいいか、すごく悩みました。
そして、このコトを言ってきたスタッフの意見を取り入れ、大改革を行いました。
その大変革のテーマは、「老後が安定な会社!」です。
どんなことをしたのか?の前にどんなことを考えたのか、その過程の話を書かせて頂きます。
まず、給料と税金の話です。
スタッフ(社員)に1万円のお給料を会社から支給した時、本人の手元にいくら入るかご存じですか?
社会保険料や、所得税、市府民税などを引かれると、本人の手元には8000円しか入りません。
しかし、本人に払わずに退職金として貯めてあげれば、退職時、丸々1万円が本人に渡ります。
でも、会社が退職金として貯めるといっても、「本当に貯めてくれているの?」「もし会社が潰れたらどうなるの?」「いくら溜まっているの?」
という不安がスタッフにはあります。
また私としても、今後この先どうなるかわからない世の中で、もし当社が潰れた時、30年間働いてくれた社員の老後の保障をして上げられないのはしのびない!!と考えました。
万が一の場合にも、「スタッフの老後に安定がある!」
そんな会社にしたら、もしかしたら長く安定して働いてくれるのではないだろうか?
そんな考えが生まれてきました。(=当社の社員からの説得が大きかったですが)
このコトを社員にわかりやすく表現する方法に、中小企業退職金共済制度(=中退共)があります。
この制度のメリットは、掛けている社員に年1回、いくら退職金が貯まっているか、その本人に連絡があること、そしてもし当社が潰れても、その金額が丸々、本人に渡る点です。
この制度のデメリットは、退職金前払いのような形で、前もって「中退共」に払いますので、そのスタッフが裏切るような形で辞めたとしても、そのスタッフに退職金が入る点です。
最初、このデメリットに引っかかりましたが、「社長、今の子たちで、そんなことをする子、います?」と聞かれ、「いや、いないわ!」と思い、この制度を採用することにしました。
よく調べてみると、中退共、なかなかいい制度です。
長く勤めた方が、本人たちも多く退職金が貰える制度です。だから、長く勤めて貰える確率があがるかも?とも思いました。
本人達の協力も必要ですが、30年働いてくれた時の退職金が、節税効果+金利利回りもあわせるとなんと、
1000万円にもなる!!
うわーー、ウチ、優良企業か!!
って自分でも自社を突っ込みたくなるような数字が出て来ました。
お金がメインで働いてもらうコトは、当社としては困ります。
でも、「お金」って大切です。特に老後のお金ってもっと大切です。
それよりも、こんな風にスタッフの老後を考えている会社であることを、スタッフに伝えることがもっともっと大切です。
こんなコトが伝わって、「社員が辞めない会社になればいいなぁ!!」と思って始めた制度ですが、今回、この制度を始めるにあたって、社員一人一人に「新退職金制度」のコトを説明した所、みんなが喜んでくれている「目」を見て、これを決断して良かったと思いました。
また、この制度を入れるに当り、頑固な私を何度も我慢強く説得し、面倒な事務も全てやってくれた当社のある社員に感謝です。
当社は、だんだん私のワンマンの会社ではなくなっています。それが嬉しくてならない、2014年でした。
社員を雇っておられる会社さんは、中退共のこと、勉強しておいても損はないですよ!!
本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!
石井文泉堂 石井康裕