石井文泉堂のシゲエダです。
ボクは高校と大学と建築を学び、卒業してからは住宅に関わる仕事をしてきました。
今は建物は作ってませんが、販促物を通して、その先を建築しています。
ボクのバックボーンは建築です。
そんな話はどうでもいいんですが
ボクの一番好きな建築家は手塚貴晴さんです。
学生の頃に買った手塚夫婦の建築カタログ。ほとんど写真の本ですが、激しく何回も見てました。
そんな手塚貴晴さんのスピーチ動画をたまたま見たんですが、
それが愛に溢れていて感動したので、そのことを書きます。書かせてください。
好きだから。
10分程の動画です。興味のある方は、英語なので字幕をONにしてご覧ください。
内容は手塚さんが2007年に設計された、ふじようちえんのこと。
ボクが持ってる建築カタログでは、まだ出来てなかったから模型だった。
昨今の幼稚園や保育園って周辺から、園児がうるさいとクレームが多く
忍者ごっこやかくれんぼを推進しているところがあるらしいです。
http://blog.esuteru.com/archives/8172153.html
うるさいからって3mの防音壁。まるで刑務所です。
でも、このふじようちえんは、窓を1年間開けっ放しだそうです。
建物の特徴として、内と外を隔てる壁がありません。
部屋と部屋を隔てる境界もないです。
だから音はそのまま伝わります。
この記事には書かれていませんが、たぶんうるさいです。
子供達が自由に遊べるようになっているから。
音が伝わるってことはうるさい。だからささいな問題は起こります。
でもこの、ふじようちえんは自閉症の子供が少ないことでも有名。
子供は静かな部屋に押し込められると、中には不安に感じる子供もいる。
でも、ふじようちえんは閉じ込められる感覚がないから不安に感じない。
だから自閉症の子供はいない。
他にも見た目や安全性だけじゃないこだわりが詰まっていて
子供達の成長を一番に考えられて設計されています。
手塚さんのスピーチで最後に言った言葉が
「建築は人の社会を変える力があると考えます。人々の人生も変えます。」
本当にその通りだと思います。
子供の生き方が建築によって変わると思う。
建築は社会を変える力があるっておっしゃってますが
そこに愛があるからだと思います。
手塚さんの建築には愛があるから社会を良い方向に変えられる力があると思います。
建築だけでなく、全ての企業はより良い社会をつくる為に存在しているんだから
全ての仕事において愛だね。愛。
それでは。