まいどです。クリーニング店専門の印刷会社の石井(社長)です。
あなたは自分の商売とどのように向き合っていますか?
私の父は、「速くて、安くて、モノが良かったらそれが一番」ということを昔からよく言っていました。これっていわゆる大手戦略ですね。ちょっと順番が違いますが(笑)
例えばトヨタって、大手の戦略=「良い物を、安く、速く」をマジメに取り組んでいます。私は大学を出てすぐトヨタ系の会社に就職しましたが、「品質に対するこだわり」「徹底的に安くできる改善」「より速く、ジャスト イン タイムの物流」を5年間、設計者として過ごした時に完全にたたき込まれました。
今から19年前、27歳の時に石井文泉堂に戻ってきた時、父の考えもあって「良い物を、安く、速く」でやってきましたが、これでは全然、儲からないんですね。頑張れば頑張るほど、自分の首を絞め、利益をどんどん下げます。
うちは小さな会社だから、トヨタで学んだ大手の戦略はやったらあかんわ!
そこで考えたんですね。
「速くって、速い定義って何? お客様の必要な時にモノがあればいいのだから、早めに注文してもらえるような仕組みにすればいいんじゃないかな?」
「安いって、安い定義って何? お客様が感じる価値が価格以下ならそれで大丈夫なはず」
「だから良いモノを作り、それをしっかり伝えよう!」
こんな風に方向転換をしました。でも、そんな風に心を決めたのって2012年くらいだから、たかだか6年前くらいからですよ。
こんな風に決めたから、「嫌なものは嫌。出来ないものは出来ない。」というようになれましたので、仕事のストレスが激減しました。会社も利益が出るようになりました。
会社の利益が出るようになると、設備投資は社員向けの環境投資にもお金をかけられるようになりました。その結果、2年連続で新卒を採用できるほど、魅力有る会社に進化できました。
私が今、やっている「弱者の戦略」は正直メンドクサイです。他社とは違うものを作らないといけないし、それを作ったら違うものだからその違いを伝えないといけないし、まず、信頼を得るために、やり続けないといけない。
でも、そこにお客様の笑顔と社員の笑顔があるので、メンドクサイことが気持ち良く続けられているんだと思います。
私は「弱者の戦略」がいいと思うんですけどね!!
先日、白寿を迎えたおばあちゃんと、石井家の面々。おばあちゃんにお小遣いをあげるためにも、仕事を頑張りますね!!
本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
石井文泉堂 石井康裕