まいどです。クリーニング店専門の印刷会社の石井(社長)です。
DMを出す時、2つの割引があることをご存じですか?
一つ目は2000枚以上まとめて出した時に適用される割引「広告郵便」で、
もう一つは1000枚以上まとめて出した時に適用される割引「カスタマーバーコード」です。
■広告郵便は枚数によって割引率は変わりますので、一覧表にしますね。(2019年5月更新)
■カスタマーバーコードの割引は3%で固定です。
例えばはがきを2000枚出す時、広告郵便の申請とカスタマーバーコードを印刷することで8+3=11%の割引を受けることができます。
このような割引になるのですが、2016年6月より、郵便局の割引率が下がったので、2000通ぐらいだと、私は広告郵便を使いません。その代わりに「切手」を購入します。
金券ショップ Tickety さんでは、別納切手が94%~で購入できます。
切手はハガキに貼らずに、持っていくだけでお金代わりに支払うことができるので、料金別納の印刷をして、金券ショップで買った切手(10円とか20円とか色々な切手をまぜて支払う)で支払うなんてことをやります。
広告郵便申請の手間や、カスタマーバーコードを印刷する手間を考えると、「6%引きでもいいかな?」なんて思っていますが、いかがですか?
それともうひとつ、こういう絞り方もあります。
年商1000万円のお店の例です。
だいたい1客当たり1万円くらい使って頂けるのでこのお店の有効会員数は1,000人です。
この1,000人全てにDMを出した場合の販促費は、印刷代21.6円(税込)、切手代52円なので73,600円です。
もし売上上位半分の500人に絞った時の販促費は、印刷代32.4円(税込)、切手代52円なので42,200円です。
節約できる販促費は、31,400円です。
売上上位半分のお客様だけでそのお店の売上の90%を占めます。下半分を切ってもいいかな?という思いもありますが、秋の3ケ月の売上比率は24.4%なので、1000万円×0.244=244万円が秋の売上。ということは、捨てる売上は24万4千円です。
31,400円を節約して24万4千円を捨てるのって違う気がします。
ここで考え方を変えて見ましょう。DM販促で高いのは切手代ですよね。
クリーニング業は既存客の来店回数が高い業界です。上位客にはDMを店頭手渡しを行うとどうなるでしょう?だいたい有効会員数の30%は渡せます。
来なかったお客様70%のうち上位50%分を送ると、有効会員数の80%にDMを送ることができます。有効会員数の80%までにDMを届けることが出来たなら、そのお客様で作る売上は98%あるので、十分でしょう。
【上位○○%までのお客様で作る売上】っていくらなのか調べてみると
上位50%:90%
上位60%:94%
上位70%:96%
上位80%:98%
だいたいこんな感じです。
売上上位70%~80%までのお客様を押さえたら十分でしょう。
そのためにDMを店頭手渡しし、来られないお客様に郵送することで、はがきを安くだすことができます。
これをやるためには、少し面倒なことをしないといけません。
1)POSレジで、売上上位70%~80%のお客様を探し出し、ハガキに宛名印刷を行います。
2)それを会員№順、もしくは名前順に並び替えます。
3)お預かりした服がある場合は、その服のポリ包装にはがきを貼ります。
4)お客様が来られたらDMを渡し、渡したお客様はレジに目印を入れます。(約3週間)
5)手渡し期間から3週間経っても残っているDMは郵送します。
秋は9月最終週~2週目までを手渡し期間とし、3週目に郵送します。
6)10月3週目以降は全員にDMが届いているはずですが、来客時に持って来られない
お客様には店頭手渡しします。(11月3週目まで)
こんなことをすることで、はがきを安く出すことが出来ます。工夫して見てくださいね。
デジジャパンさんと一緒に動画でもまとめましたので、こちらもご覧ください。
ちなみにこれが2016年秋のぶんちゃん研修会で紹介した秋DMの一例です。
DM、やりましょうね!!
本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
石井文泉堂 石井康裕