マスコミの取材能力の低下にビックリです

まいどです。クリーニング専門の印刷会社、石井文泉堂の石井です。

2014年8月9日の読売新聞を読んでいたツマが、私にこんなことを言ってきました。

「この人、クリーニング業界でビックな人なん?」・・・と。

読売新聞の2面「顔」には、確かにいつも大手企業の社長さんなど立派な人が出ています。

その新聞の内容とは、こんな内容でした。

【読みにくいと思いますので、全文をタイプします】

「 読売新聞 2014年8月9日 2面 顔」 クリーニング業界の健全化を目指しNPOを設立した。 鈴木和幸さん

不透明な料金設定や効果の疑わしい特殊囲うが耐えないクリーニング業界の健全化に向け、NPO法人「クリーニング・カスタマーズサポート」(http://npo.cercle.co.jp/)を今年3月に発足させた。『様々な事例を通して消費者に注意を促し、同業者には警鐘を鳴らしたい。と話す。
福島県須賀川市で大正時代から続くクリーニング店の3代目。自らが社長になって改めて見た業界には、『不誠実な人も多かった』。不正を行う業者が目立ち始めたのは、大手の参入などで価格競争が激化した1990年代。『洗わずに乾燥しただけで返す』『低料金をうたいながら様々な追加料金を取る』——客を欺く行為が横行し、メディアでも取り上げられた。こうした”裏ノウハウ”は今も一部で受け継がれ、なかなか自浄作用が働かないという。業界の暗部を指摘する姿勢には、同業者からの風当たりも強い。だが、『お客様は我々を信頼して服を預けてくれる。それを裏切る行為は許されない』と意気込む。尊敬する人物は同郷の『特撮の神様』円谷英二。特撮ヒーローに負けない正義感で不正に立ち向かう。(世論調査部 益田耕平、写真も)

この記事は、読売新聞の世論調査部 益田耕平さんという記者が書かれた文章ですが、公平さを欠く文章だと感じました。

「洗わずに乾燥しただけで返す」「低料金をうたいながら様々な追加料金をとる」——客を欺く行為が横行し、(中略)”裏ノウハウ”は今も一部で受け継がれ、なかなか自浄作用が働かないという。

特にここの文章に引っかかりを覚えました。

今、クリーニング業界は、洋服文化が変化し、非常に厳しい時代を迎えています。

インターネットでも色々な情報が流れ、小手先のことや、ましてお客様を欺く行為など通用しないことを、クリーニング業界の皆さんは当然理解しています。

これからの生き残りをかけ、

「お客様のために、家庭ではできないプロ技術で!!」

と頑張っているクリーニング店さんが増えている中、全国紙で取り上げられたこの「公平さを欠く文章」は、マスコミの取材能力の低下を物語っています。

マスコミの影響力ってすごいんです。

「4月1日の消費税増税前にクリーニングは出しておいた方がいい!!」と騒いでくれたので、3月29日~31日の3日間は、全国のクリーニング店さんにお客様が殺到しました。

また、最近では、追い込み過ぎて「人を殺したな!」なんて思う事件もありました。

今、クリーニング業界は危機的な状況の中で、多くのクリーニング店さんが必死で頑張っています。

品質もどんどん上がっていますが、それも、お客様の目が肥えてきた昨今では、そうしないと生き残れないからです。

なのに、まるで多くのクリーニング店さんが不正をしているような今回の書き方に・・・・・涙が出、気分も悪くなりました。

もっと取材をし、責任ある文章を書いて欲しい!!

それが、今回の新聞記事の私の一般的な感想です。

【2018年10月2日:追伸】

今日、初めてセルクルの鈴木さんにお会いしました。そして鈴木さんのセミナーを受けました。その感想は「この人、まっとうだな!」ってこと。

ちなみに今日、鈴木さんとお会いした時の一言目は「ブログで叩いたね」でしたが、このブログで新聞記者の偏った書き方を叩きましたが、鈴木さんのことは一言も叩いていません。

そのことはお伝えし、また、鈴木さんにもちょっと文章が行き過ぎていることの認識があるとも言って頂きました。一方、この記事に書かれているようなクリーニング店さんがあることも現実だとお聞きし、そんな悪徳業者が業界のパイを減らしているという話には多いに共感しました。

今日、初めてセルクルの鈴木さんにお会いした感想は、うわさは信じたらいけないってことです。鈴木さんはクセは強い方ですが、まっとうですし、言っていることは素晴らしいです。私は一気に好きになっちゃいましたよ!

最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!

石井文泉堂 石井康裕


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