まいどです。クリーニング店専門の印刷会社の石井(社長)です。
ちょうど今、秋の繁忙期に向けて、当社ではこんなDMたちがどんどんと出荷された所です。
なぜこんなDMを作っているのか??今日は、皆様の頭が痛くなる(笑)数字の話をさせて頂きます。
先日のブログで、こんな表を公開しました。
すると、
ということは、これって逆に考えると今まで20%引きしてたのを止めて点数が4割減っても利益は同じって事ですか?
という質問を頂きました。半分合っていて、半分間違っています。
割引を辞める=販促を辞める人が非常に多いです。そうすると、お客様への発信&関係性構築が希薄になり、お客様が来店動機を失い、一瞬、売上と利益が上がるように思うのですが、半年後にはガタガタになっていきます。
「割引を辞める」ということは相当に高等な販促手段を使わないといけません。こっちは難しいし、自分で考えるしかないので、私なんかが教えられる世界ではありません。脳科学とか精神面の世界の販促を知って、やらないと上手くいきません。
そんな勉強をされたい方はホワイトベース@小串先生のセミナーに参加して頂くとして、(11月12月の2回コース@2万円が、東京、大阪、福岡で開催されます)もう少し簡単にできることを、私の得意な数字からお伝えします。
例えば、あるお店の1日の売上が4万円で、点数は100点だったとしましょう。
1点単価は、40000÷100=@400です。
この100点を細かく見てみると、160円のワイシャツが40点(40%)、ドライは平均単価が560円で60点(60%)でした。
ここで、この5点以上20%OFFのDMを送ったとします。
この時、全ての商品が20%OFFになる訳ではありません。ワイシャツは割引対象外ですし、DMを持って来ない人も大勢います。お店によって、利用率はかなり変わりますが、上記の企画の場合、DMを使わない人が50%、20%OFFになる人が25%、10%OFFになる人が25%ぐらいになります。
20%OFFした時、本当は点数は1.4倍にならないといけないのですが、このDMを送って点数が1.3倍にしか増えなかった時、それは失敗かどうか検証します。
※1.3倍の根拠は点数縛りを始めて行った時の過去の実績数字です。
点数は130点ですが、ワイシャツの点数は変わらず40点なので、ドライ点数は90点でした。その90点のうち
定価は45点・・・・・・・・560×45=25200円
20%OFF22.5点・・・560×0.8×22.5=10080円
10%OFF22.5点・・・560×0.9×22.5=11340円
ワイシャツは40点・・・・・160×40=6400円
ドライの売上は46620円 ドライ単価:518円
総合計売上は、53020円 総1点単価:407.8円
これがクリーニングの割引のからくりです。このDMを送った結果、
売上は、4万円→53020円=1.33倍に増えています。
見た目の1点単価も400円→407.8円=2%増えています。
DMのメリットは、全員に割り引きしなくてもいい点です。
点数縛りは、全体の割引率を下げられるメリットがあります。
私はそんなことを考えて点数しばりを皆様にオススメしていますが、いかがですか?
まだ、点数しばりをやったことがないお店も多いようですが、クリーニング店様の割引方法としては、一番無難かな?と長年、クリーニング業界の販促をやってきて、私はそう思っています。
まだ、こんなDMを秋の繁忙期に向けて作ること、間に合いますよ。
始めての方は、付加価値まで考えるのがしんどかったらこっちを選んでくださいね。
本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
石井文泉堂 石井康裕