割引して点単価を上げる方法!!

まいどです。クリーニング店専門の印刷会社の石井(社長)です。

割引したら損!という考え方、基本は正しいのですが、クリーニング業界にはマジックがあります。それが価格設定です。

■ズボン:500円

■背広上:800円

■コート:1200円

■ダウン:2100円

このような価格設定の時、割引しても高単価のコートやダウンが多く集まると点単価が上がる場合があります。

あるクリーニング店様=Sさんの面白いデータを紹介します。

■会員割引:午前10%引、午後5%引のクリーニング店さんが下記のような5点以上20%引、1~4点10%引のセールを行いました。

このような点数縛り+高単価商品の案内+付加価値案内のDMをお客様に送ると

■持込点数が3.6点→4点と10%増えます。

■高単価商品のダウンが多く集まり、しまいこみセットという付加価値が売れて、割引したにもかかわらず、単価がUPします。

■来店回数は若干、減ります。

このように客単価が15%くらい増え、客数が5%くらい減るので、差し引き10%くらいの売上が上がりました。Sさんにはこのセールを3年くらいやって頂きました。

しかし、Sさんには「あまり割引をしたくない」という思いが兼ねてからありました。そこで2016年の春は、この割引を辞め、クーポンプレゼントDMに変更しました。

その結果は、

■持込点数が減り、ドライ点数比が減ったので点単価も減った。結果、客単価が7%減。

■客数は増えた。5%増。

結果、売上が下がりました。

売上が下がっても点単価が上がれば利益は増えるのでOKだから、点数縛りをやめる。それが目的でした。しかし、私の割引は戦略的な視点から行っているので、点数縛りの割引を辞めて割引率を下げると高単価商品が減って「点単価が下がる」という一見、訳のわからないことが起きます。

去年(2017年)の春は上記のようなDMに戻したことで、また、点単価、持込点数が増えました。

現状の価格より「10%引」くらいなら戦略的な仕掛けを行うと点単価は上がります。割引は上手く使えば「薬」になりますが、きつすぎる割引は「毒」になります。

そんなことも考えつつ、2018年春の販促を考えてくださいね。

本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

石井文泉堂 石井康裕


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